4月の星空

《4月の天文カレンダー》


天文現象 天文現象
5 上 弦 (11:15) 21 下 弦 (10:36)
6 月が火星に最接近(05:08) 27 金星が最大光度(-4.8等)
13 満 月  (09:22) 28 新 月 (04:31)

◆4月の星空案内 ◆


 桜の花も見頃を迎え、日ごとに春の季節を感じる陽気となってきました。今月は東の空からのぼりはじめた春の星座を楽しむことができます。春の星座探しは、北の空にある7つの星でつくる「スプーン」のような星の並び、“北斗七星”を探すところから始めましょう。北斗七星はおおぐま座の背中からしっぽにあたる部分になります。北斗七星を「スプーン」に見立てたとき、持ち手の部分から南に向かってカーブをのばしていくと、オレンジ色に輝くうしかい座の1等星アークトゥルスが見つかります。さらにカーブをのばしていくと、白く輝くおとめ座の1等星スピカが見つかります。うしかい座はアークトゥルスから北側にのびる「ネクタイ」のような星の並びが目印です。おとめ座はスピカから「アルファベットのYの字」のような星の並びが目印です。北斗七星からスピカまでのばした大きなカーブは『春の大曲線』といい、春の星座探しのよい案内役になります。
 南の空高いところには、1等星レグルスをたよりに「?」マークをひっくり返したような星の並びが見つかります。この星の並びは“ししの大がま”といい、しし座を見つける目印になります。また、しし座のしっぽで輝く星が2等星のデネボラです。
  そして、うしかい座のアークトゥルスとおとめ座のスピカ、しし座のデネボラを結んでできる三角形を『春の大三角』といいます。
  春は霞がかった日が多いですが、晴れた夜にはぜひ、春の夜空に描かれる『春の大曲線』と『春の大三角』を目印に、春の星座探しを楽しんでみてください。

水星( 1.2等前後):うお座付近 日の出前、東の低い空で輝く。
金星(-4.2~-4.8等):みずがめ座→うお座付近 日の出前、東の低い空で輝く。
火星( 0.6等前後):ふたご座→かに座付近 日の入り後、南西から西の空で輝く。
木星(-2.1等前後):おうし座付近 日の入り後、西の空で明るく輝く。
土星( 1.2等前後):みずがめ座付近 観望に適さない。

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