3月の星空

《3月の天文カレンダー》


天文現象 天文現象
7 上 弦 (01:32) 20   春 分 (18:01)
8 水星が東方最大離角 22  下 弦 (20:29)
14 満 月 (15:55) 29 新 月 (19:58)

◆3月の星空案内 ◆

 日一日と温かさを感じられるようになり、季節の移り変わりを肌で感じる今日この頃。夜空には、南から西の空にかけて、まだまだ冬の星座たちが輝き、東から南の空にかけて、見え始めた春の星座たちが輝いていますよ。今月は星空さんぽをしながら、季節の移ろいも感じてみませんか。
  まずは、冬の星座探しの案内役となるオリオン座を探していきましょう。オリオン座は等間隔に並んだ3つの星“三ツ星”と、それを取り囲む明るい4つの星がつくる砂時計のような星の並びが目印です。オリオン座の左上で赤く輝く星は1等星のベテルギウス、右下で青白く輝く星は1等星のリゲルです。オリオン座の三ツ星を結ぶ線を南東(左下)にのばしていくと、明るく輝くおおいぬ座の1等星シリウスが見つかります。そして、ベテルギウスから東側の空を見ると、こいぬ座の1等星プロキオンが見つかります。さらに天頂(観測者の真上に当たる点)近くにはふたご座の1等星ポルックスが見つかります。また、オリオン座の北側には、黄色く輝くぎょしゃ座の1等星カペラが見つかります。オリオン座の三ツ星を結ぶ線を北西(右上)にのばしていくと、オレンジ色に輝くおうし座の1等星アルデバランを見つけることができます。リゲル、シリウス、プロキオン、ポルックス、カペラ、アルデバランの6つの1等星を結んでできる大きな六角形を『冬のダイヤモンド』と言います。
  また、南東の空を見ると「?」マークをひっくり返したような星の並びがあります。これを『ししの大がま』といいます。ししの大がまの一番下にある星はしし座の1等星レグルスです。「ししの大がま」はしし座の一部で、ししの頭から胸の部分にあたります。
冬と春、二つの季節の星座たちを見ることができる3月の星空、ぜひ楽しんでみませんか?

水星(‐0.7等前後) :うお座付近 観望に適さない。
金星(‐4.3等前後):うお座付近 上旬は日の入り後、西の低空で輝くが、中旬以降は観望に適さない。
火星( 0.1等前後):ふたご座付近 宵の頃、南から南西の高い空で輝く。
木星(‐2.2等前後):おうし座付近 宵の頃、南西から西の空で輝く。
土星( 1.1等前後):みずがめ座付近 観望に適さない。

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