6月の星空案内
梅雨に入り、曇りや雨の日が多くなる季節を迎えました。星空を見上げる機会は少なくなるかもしれませんが、厚い雲の向こうでは、まだ春の星座たちが美しく輝いています。
春の星座を探す目印となるのが、北の空に浮かぶ北斗七星です。北斗七星は、7つの星が描くスプーンのような形の星の並びです。このスプーンの持ち手のカーブをそのまま南へと延ばしていくと、オレンジ色に輝くうしかい座の1等星アークトゥルスや純白の光を放つおとめ座の1等星スピカを見つけることができます。アークトゥルスからつながるネクタイのような星の並びがうしかい座、スピカからつながるアルファベットの「Y」の字の星の並びがおとめ座です。北斗七星からアークトゥルスを経て、スピカへと至るこの壮大な夜空の弧を『春の大曲線』と呼びます。
さらに、アークトゥルスとスピカ、そしてもう一つの星、2等星のデネボラを結んでできる大きな三角形が『春の大三角』です。デネボラは「ししのしっぽ」を意味しており、ここにはしし座を見つけることができます。しし座を見つける際は、1等星レグルスからつながる、「?」マークを裏返したような星の並び、『ししの大鎌』を目印にすると分かりやすいでしょう。
美しい満天の星に出会える夜が貴重な時期ですが、梅雨の晴れ間がのぞいた夜には、ぜひこの『春の大曲線』と『春の大三角』を頼りに、夜空を彩る春の星座たちを探してみてください。
6月の天文カレンダー
| 8 | (月) | 🌗 下弦 | (19:01) |
| 15 | (月) | 🌑 新月 | (11:54) |
| 21 | (日) | 夏至(久留米市の日の出5:09日の入り19:31) | |
| 22 | (月) | 🌓 上弦 | (6:55) |
| 30 | (土) | 🌕 満月 | (8:57) |
惑星の見え方(⭐️今月のおすすめ)
| 水星(-0.5~1.1等級): | ふたご座付近 | 観望に適さない。 |
| 金星(-4.0~-4.1等級): | ふたご座→かに座→しし座 | 日の入り後、西の空で輝く。 |
| 火星(1.3~1.4等級): | おひつじ座→おうし座 | 日の出前、東の空で輝く。 |
| 木星(-1.9~-1.8等級): | ふたご座→かに座 | 日の入り後、西の空で輝き、 下旬にかけて低空に位置する。 |
| 土星(0.9~0.8等級): | くじら座→うお座 | 日の出前、東から南東の空で輝く。 |
注目の天文現象(6月)
月と金星・木星の接近を観察しよう

6月の夕暮れ時、西の空では明るい金星や木星が輝いています。17日と18日はそこに細い月が加わり、さらに美しい情景が広がります。
17日には、月齢2の月が-1.8等級の木星に接近します。宵の空で存在感を放つ木星と繊細な月が並ぶ様子は、たいへん見栄えのする天文現象です。
続く18日は、月齢3の月が-4.0等級の金星より高い位置に見えます。高い方から月、金星、木星と斜めに列をなす姿を観察できます。
一番明るい金星を目印に、宵の空を彩る天体の配列をお楽しみいただけるでしょう。