4月の星空案内
桜の花も見頃を迎え、日ごとに春を感じる陽気となってきました。夜空でも西の空には冬の星座、南から東にかけては春の星座を見ることができ、冬から春へと移り変わっていく様子を楽しむことができます。
これから見頃を迎える春の星座探しは、北の空にある7つの星でつくる「スプーン」のような星の並び、“北斗七星”を探すところから始まります。北斗七星はおおぐま座の背中からしっぽにあたる部分になります。北斗七星を「スプーン」に見立てたとき、持ち手の部分から南に向かってカーブをのばしていくと、オレンジ色に輝くうしかい座の1等星アークトゥルスが見つかります。さらにカーブをのばしていくと、白く輝くおとめ座の1等星スピカが見つかります。うしかい座はアークトゥルスから北側にのびる「ネクタイ」のような星の並びが目印です。おとめ座はスピカと「アルファベットのYの字」のような星の並びが目印です。北斗七星からスピカまでのばした大きなカーブは『春の大曲線』といい、春の星座探しのよい案内役になります。
南の空高いところには、1等星レグルスをたよりに「?マーク」をひっくり返したような星の並びが見つかります。この星の並びは“ししの大がま”といい、しし座を見つける目印になります。また、しし座のしっぽで輝く星が2等星のデネボラです。そして、うしかい座のアークトゥルスとおとめ座のスピカ、しし座のデネボラを結んでできる三角形を『春の大三角』といいます。
晴れた日の夜にはぜひ、春の夜空に描かれる『春の大曲線』を目印に、『春の大三角』や春の星座探しを楽しんでみてください。
4月の天文カレンダー
| 2 | (木) | 🌕 満月 | (11:12) |
| 4 | (土) | 水星が西方最大離角 | |
| 10 | (月) | 🌗 下弦 | (13:52) |
| 17 | (金) | 🌑 新月 | (20:52) |
| 24 | (月) | 🌓 上弦 | (11:32) |
惑星の見え方(⭐️今月のおすすめ)
| 水星(-0.4~0.3等): | みずがめ座→うお座 | 観望に適さない。 |
| 金星(-3.9等): | おひつじ座→おうし座 | 日の入り後、西の低空で輝く。 |
| 火星(1.2等): | みずがめ座→うお座 | 観望に適さない。 |
| 木星(-2.1等): | ふたご座付近 | 宵の頃、南西から西の空で輝く。 |
| 土星(0.9等): | うお座→くじら座 | 観望に適さない。 |
注目の天文現象(4月)
三日月が金星に接近

4月に入り、日の入りの西の空には、宵の明星とも呼ばれる金星が見えます。清少納言が書いた平安時代の書物『枕草子』の一節には、「星はすばる。彦星。ゆふづつ。…」と書かれています。この中の「ゆふづつ」は宵の明星のことを指し、その美しさが讃えられています。3月に比べると、金星の高度も上がっており、観望しやすくなっております。
19日(日)には、細い月が金星に接近します。この日の月は、17日(月)の新月の日を1日目とした3日目の月で「三日月」と呼ばれます。
天体同士の接近現象には様々なバリエーションがありますが、その中でも細い月と金星の組み合わせは、明るさや分かりやすさ、空の色合いなどを総合的に考えると、最も美しく見応えのある共演だと言えます。ぜひご覧になってみてください。