2014 Winter
◆季節の星空を楽しもう!!(冬の明るい星・流星群)
★いよいよ冬休み。楽しみだな。何かすてきなことないかなぁ。
【先生】夜空を眺めて、明るい星や流星(流れ星)をさがすというのはどうかな?
図1 木星(国立天文台HPより) |
★いいね。でも星の名前もわからないし、流星の見方もわからないなぁ。 【先生】それではまず、1番明るい星から教えてあげるよ。この季節、月が出ていないときは、最も木星が明るく(-2.7等級)輝いて、すぐに見つかるよ。12月の末なら19時頃、東の空低いところに見つけることが出来るよ。(図1) |
図2 オリオン座 |
★木星って明るいね。その他にも明るい星ないかなあ。 【先生】次に、冬の代表的な星座、オリオン座を見つけるといいよ。赤いベテルギウスと青白いリゲルと2つも1等星をもっているし、ベテルギウスとリゲルの間で3つの2等星が同じ間隔で並んでいるからわかりやすいよ。(図2) |
図3 久留米市内 2013年12月30日 午後11時ごろ |
★2つも一等星をもっているなんてぜいたくな星座だね。もうほかには明るい星はないの? 【先生】その他にも冬は1等星が多く、夜空は、まるで宝石箱のようだよ。オリオン座のベテルギウスを囲むようにして、シリウス、プロキオン、ポルックス、カペラ、アルデバラン、リゲルと6つの1等星を結んで夜空に大きな六角形を描くことが出来るよ。これを冬のダイヤモンドというんだ。(図3) |
★夜空にダイヤモンド描くってとってもロマンチックだね。ところで流星(流れ星)のことも教えて!
【先生】決まった時期に特定の方向からたくさんの流星が飛び出すように見られることがあるよ。これを流星群と呼ぶんだ。この時期、夜空を見上げると流星を見つけやすいよ。もうすぐ、「しぶんぎ座流星群」を見ることが出来るよ。
★「しぶんぎ座」って?聞いたことないけど?
【先生】現在「しぶんぎ座」という星座はないよ。でも以前、りゅう座とうしかい座の間に「壁面四分儀(へきめんしぶんぎ)座」があったことからこの名前で呼ばれ、その方向から流星が流れて見えることから、しぶんぎ座流星群というんだよ。(図4)
図4 久留米市内 2014年1月4日 午前4時ごろ |
★ところで、流星の正体は何なの? 【先生】流星の正体は、宇宙空間をただよっている小さなチリや岩石が大気に突入するとき激しく熱や光を出す現象だよ。 ★いつ見るといいのかな? 【先生】今回のしぶんぎ座流星群はピークが2014年の1月3日の深夜から4日の朝方までだよ。今回は月明かりの影響を受けないので観測条件としては最良なんだ。ちなみにピークの前後数日間も流星を見るチャンスは十分にあるので、当日都合が悪いときはその前後の日にチャレンジしてみるのもいいよ。 |
★何個ぐらい見えるのかな?
【先生】2014年は条件もいいし、1時間あたり30個以上と多めに見ることが出来るといわれているよ。
★見る時のポイントやコツはあるのかな?
【先生】流星が飛び出すように見える中心の点を放射点(ほうしゃてん)といい、今回の放射点は、1月4日午前4時ごろには北東の低い位置、うしかい座のオレンジ色に輝くアークトゥルスの東にあるよ。(図4)でも放射点のある方向ばかり見るのではなく空全体を見ていた方が流星は見つけやすいよ。
★星の見つけ方や流星の見方を教えてもらって楽しかったよ。先生ありがとう。