2014 Summer
星座探しをやってみよう!
★いよいよ夏休みだ。楽しみだな。
【先生】せっかくの長い夏休み。昼間は暑いけれど、すずしくなる夜には星や星座さがしをしてみてはどうかな?
【図1】星座早見盤 |
★でも、星や星座のさがし方が分からないよ。先生、教えて。 【先生】まずは、星座さがしに必要なものを準備しないとね。星座早見盤(図1)、懐中電灯、時計、方位磁針などが必要だよ。 ★何で、そんな道具が必要なの? 【先生】星座早見盤は、星座を探すための道具だよ。星空の地図と言ってもいいね。星座早見盤を使うときには時刻と方位を知っておく必要があるから、時計と方位磁針が必要なんだよ。そうそう、懐中電灯には赤いセロファンをしておくことも大切だよ。(星座早見盤がない場合には、科学館や国立天文台HPの星図を参考にしましょう) ★何で赤いセロファンをするの? 【先生】懐中電灯の光を和らげるためだよ。星を見る時は、暗さに目を慣らすことがとても大切だよ。暗いところで10分ほど目を慣らして星座さがしをしましょう。 |
★これで、準備万端だね。あれ?どちらを見たらいいのかな?
【先生】南の空を見ましょう。季節の星座は南の空に広がっています。
★さっそく、星座の探し方を教えてよ。
【先生】星座を探すには、明るい星「1等星」を見つけて、その近くの目印になる星の並びを見つけるといいよ。(図2)
【図2】夏の星座の見つけ方 (2014年8月1日20時久留米) (ステラナビゲータver.9で作成) |
★わぁ、南東の空の高いところに3つの明るい星があるよ。 【先生】8月の初めなら20時頃、南東の空に明るい星が3つ見えるよ。この3つを結んでできる三角形を「夏の大三角」といい、夏の星座さがしの目印になるよ。星座早見盤を使って確認してごらん。 その3つの星の中で、天頂に近くの最も明るい星がこと座の一等星「ベガ」。こと座の目印は、ベガの近くにある四角形だよ。 ベガの南にある星が、わし座の一等星「アルタイル」。わし座の目印は、アルタイルの両脇にある2つの星だよ。 そして、ベガとアルタイルの東側にある星が、はくちょう座の一等星「デネブ」。はくちょう座の目印は、デネブを含む十字の星の並びだよ。 |
【先生】その星は、さそり座の一等星「アンタレス」。さそり座の目印は、アンタレスを含むSの字の星の並びだよ。
【図3】火星の様子 |
★星座早見盤を使うと、簡単に星座を見つけられそうだね。あれ?南西の空に、星座早見盤にのっていない赤っぽい星があるけど、何かな? 【先生】あれは火星。惑星だよ。惑星は時期によって見える位置が変わるから、星座早見盤にはのっていないんだ。望遠鏡を使うと、図3のように見えるよ。 ★火星は「火の星」って書くくらいだから、暑いの? 【先生】そう思いがちだけど、火星の平均気温はマイナス60℃くらい。白く見えるところは、ドライアイスでできていると言われているよ。火星は、生命がいたかもしれないと言われているし、人類が月の次に上陸を目指している星なんだよ。 |
★アンタレスも火星も赤っぽい色をしているね。でも、星座の星と惑星、どのようにして見分けたらいいの?ところで流星(流れ星)のことも教えて!
【先生】輝き方で見分けるといいよ。星座の星はチカチカとまたたいているし、惑星はジーッと輝いているよ。
【図4】土星の様子 |
★火星の近く、南南西の空にもジーッと輝いている星があるね。この星も惑星なの? 【先生】そうだよ。この星は土星だよ。(図4)「環」が有名だよね。 ★へぇ、火星や土星をさがして、望遠鏡でみたくなってきたよ。自由研究で、もっと星座のことを調べてみたいな。 【先生】そうだね。星座早見盤を使えば、今紹介した星座の他にもいろいろな星座を見つけることができるよ。 |
★星座のさがし方の他に、星空のことを自由研究で調べるなら、どんなテーマがいいのかな?
【先生】例えば、1)惑星の環境のちがい、2)星座にまつわる神話、3)月の模様の観察、4)月の見え方の変化の様子、5)流れ星の数調べ、などがいいんじゃないかな。
★星や星座のさがし方を教えてもらって楽しかったよ。もっと詳しく星や星座のことを知りたくなったよ。どうすればいいのかな?
【先生】地域の「観望会」に参加してはどうかな?望遠鏡を使って惑星の姿を見たり、星座のさがし方を教えてもらったりできるので、自由研究のいいヒントになるかもしれないよ。長い夏休みだからこそ、時間をかけて夜空を楽しんでみるのもいいね。