2009 Winter-1
冬の夜空は、ほかの季節と比べて、空気は澄んでいますが、上空の気流が安定しないために、星がキラキラとまたたいて見えます。
そんな冬の夜空には、「冬のダイヤモンド」といわれる1等星がつくる六角形の美しい星の並びがあり、1年中で夜空が最もきらびやかな時期です。 まず、夜空で一番明るい星が、おおいぬ座のシリウス(白)です。シリウスから、時計の針が回転する向きに、こいぬ座のプロキオン(黄)、ふたご座のポルックス(黄)、ぎょしゃ座のカペラ(黄)、おうし座のアルデバラン(オレンジ)、オリオン座のリゲル(青白)とつなぎます。
また、オリオン座のベテルギウス(オレンジ)とシリウス、プロキオンを結ぶと、「冬の大三角」となります。
多くの星は白っぽく見えますが、これらの一等星たちをよく観察するとそれぞれ色が違います。青や白、黄色、オレンジに輝く様子は、まさに冬のダイヤモンドです。
冬のダイヤモンドの東には、-等級の明るさで火星が赤く輝いています。さらに、南の低い空には、出てきたかと思うとすぐに沈んでしまうことから「おうちゃくぼし」と呼ばれるりゅうこつ座のカノープス(黄)も姿を現します。この星を見ると長生きするという話がありますので、ぜひ一度挑戦してください。
冬の空は明るい星が多く、形が分かりやすい星座が多いのが特徴です。寒い時期ですが、暖かい格好をして冬の星座を探しに出かけてみませんか?