2009 Spring

この夏(7月22日)、日本で「皆既日食」が46年ぶりに見られます。

◆「日食」とは・・・  
 地球の周りを回っている月が地球と太陽の間に入り、一直線に並ぶことがあります。地球から見ると、月が太陽を隠す、ということになるのですが、そのとき、太陽そのものが欠けていくように見えることから、この現象を「日食」といいます。
 「日食」には、太陽が月に完全に隠される「皆既日食」、太陽の一部が月に隠される「部分日食」「金環日食(中心部分を月が隠し、太陽が指輪のように見える)」があります。
 なかでも、「皆既日食」の美しさは、素晴らしいものです。月が隠した黒い太陽の周りに、日ごろは太陽の光に邪魔されて見えない、太陽のコロナやプロミネンスなどが見られ、太陽が完全に隠される前後には「ダイヤモンドリング」と呼ばれる美しい現象も起こります。

◆どこで見られるの?
 7月22日に起こる「皆既日食」。残念ながら、日本中どこでも見られるわけではありません。見られるのは、九州南方の屋久島から奄美大島にかけてのトカラ列島(鹿児島県)などの限られた場所です。
 しかし、この日、日本全国で大きく太陽が欠けた「部分日食」を見ることができます。福岡では約90%も欠け、日食グラスなどを使うと三日月よりも細くなった太陽を観察することができます(午前11時頃)

(注意)「部分日食」の太陽も絶対に望遠鏡・双眼鏡はもちろん直接肉眼では観察しないでください。