|
画像:NASA 水星探査機「メッセンジャー」が撮影した水星 ↑画像をクリックすると大きくなります |
★『水星とは?』
太陽系の中で太陽に一番近い惑星(太陽系第一惑星)です。
水星は「水の星」と書きますが、水はありません。太陽に近いため、表面温度は太陽光が当たっている部分で平均360度、陰の部分で約マイナス150度と非常に温度差があります。太陽の周りを約88日周期で回っている内惑星で、太陽の近くにあるため、地球からは日没直後と日の出前の短い時間にしか見ることができません。
この水星、まだ詳しいことはまだ分かっていません。日本と欧州が共同で開発している水星探査機「ベピ・コロンボ」を2017年1月27日(予定)に打ち上げて、水星に関する詳細な観測が計画されています。 |
☆水星が『西方最大離角』, 『東方最大離角』となる日(2017年)
西方最大離角 |
東方最大離角 |
1月19日 |
4月 1日 |
5月18日 |
7月30日 |
9月12日 |
11月24日 |
|
★『水星の探し方』
水星は、太陽系の中で一番内側をまわる惑星です。地球からは日没直後と日の出前の短い時間にしか見ることができないのは、太陽が出ているときは空が明るすぎ、夜は太陽と一緒に地平線に沈んでしまうからなのです。
観察しづらい天体ですが、時期を選ぶことで観察しやすくなります。その時期とは、地球から見て太陽から水星がもっとも離れたときです。これを西方最大離角や東方最大離角と言います。西方最大離角の頃には、明け方の東の空、低いところに見ることができます。東方最大離角の頃には、夕方の西の空、低いところに見ることができます。 |
画像:久留米市 2017/4/1 19:10pm (日の入り30分後の空)
ステラナビゲーターVer.10で作成 ↑画像をクリックすると大きくなります |
★『今年一番の観測好機は?』
2017年4月1日に、水星がこの年最初の「東方最大離角」となります。「東方最大離角」とは、地球から見て内惑星が太陽の東側にあるときを言います。特にこの日は、水星の高度が普段よりも高いため、観測好機となります。
4月1日前後には、左図のように夕方西の空(高度45度程度)に月(月齢4.3)があり、それより低いところ(高度25度程度)に火星があります。火星よりも少し低いところ(高度10度程度)に水星があります。
○月と火星を結んだ線を延ばした先に、水星がありますので、これらを目印に探してみてはいかがでしょうか。 |