春の星空教室の様子をご紹介します。  
第1部「春の星座のさがし方について」(約45分)
1)「星座」ってなに?
2)「春の星座」のさがし方は?
3)天文トピック 「これから見ることができる天文現象の紹介」 

 春の星空教室のテーマは、「『春の大曲線』から星座を探そう」でした。
  第1部では、星座の始まりや、春の星座のさがし方について、資料やワークシートを使ってお話ししました。
  春の星座さがしは、北の空に見える北斗七星からスタートです。北斗七星はスプーンの形をしていて、分かりやすく、見つけやすい星の並びをしています。北斗七星を目印におおぐま座を見つけることができます。北斗七星の持ち手の部分のカーブをのばしていくと、うしかい座のアークトゥルス、おとめ座のスピカを見つけることができます。北斗七星からアークトゥルスを通り、スピカまでのばした、この大きな曲線を「春の大曲線」と言います。。
春の星空教室
春の星空教室  春の大曲線が分かったら、アークトゥルスからネクタイの形を目印にうしかい座を見つけることができます。また、スピカからアルファベットYの字の形を目印におとめ座を見つけることができます。さらに、春の大曲線の少し先には、プリンの形を目印にからす座が見つかります。春の大曲線から4つの星座を探すことができます。
  その他、「春の大三角」としし座の見つけ方もお話させていただきました。。
  天文トピックでは、2つのトピックを取り上げました。1つは、今夜見える2つの惑星(木星と火星)について、もう1つは、前回の星空教室のアンケートに「日食について知りたい」というご意見をいただいていましたので、日食の仕組みについて簡単に説明しました。3月29日(土)に部分日食が起こりますが、残念ながら日本では見ることができません。次に日本で日食が見られるのは、5年後の2030年6月1日です。今から楽しみですね。

第2部「春の星座さがし実習」(約30分)
 第2部はコスモシアターに移動し、ドームに当日(3月15日、午前0時頃)の星空を投映し、第1部で学んだ星座さがしのコツを思い出しながら、春の星座さがしを体験してもらいました。参加された皆さんは、ドームに映し出される星々をポインターで指しながら、星座さがしを楽しんでいらっしゃいました。
  その後はみんなで星の並びをたどりながら答え合わせをしました。
  最後は、街中ではなかなか見ることができない満天の星空を見て終了しました。
  【参加された方の声】  
 

参加した方の感想
知らないことばっかりだったけれど、とても分かりやすく説明をしてくださったため、たくさんのことが知れて楽しかったです。空を積極的に眺めて星座を見つけたいと思います。
初めての参加で星空への関心がとても高まりました。空は見上げていましたが、是非星座を探してみたいと思います。なにげなく見上げていた空に88個の星座があるなんて感動です。
春の星座の見つけ方を順を追って見つけられて、分かりやすかったです。
とても分かりやすく、楽しく学べました。晴れた夜に星座を探したいと思います。
大人でもとても勉強になりました。子どもと一緒に(忘れないうちに)星座探しをしたいと思います。
  【担当者から】  
 春の星空教室では、北斗七星から星座さがしをスタートしました。今回は、おおぐま座、うしかい座、おとめ座、からす座、しし座の5つの星座と、春の大曲線、春の大三角の見つけ方を紹介しました。第1部でしっかりと星座さがしのコツを学んでもらい、第2部では、プラネタリウムで星座さがしを実践していきましたが、なかなか難しいという声も耳にしました。何度も何度も繰り返し星座を探す練習をすることで、実際の空でも自分で見つけることができるようになると思います。星座観察は、まず、満月や半月など明るい月が出ていない日を選ぶことが大切です。春は黄砂などの影響で、街灯りが散乱し、空全体が白っぽくなり、星が見えにくいことがありますので、すっきりと晴れ上がった夜を逃さないようにして、春の星座さがしを楽しんでください。
  星空教室で、夜空を見上げる楽しさを知っていただけたら嬉しいです。次回もたくさんのご参加をお待ちしております。