2020年6月21日に日食が起こります。アフリカからアジアにかけて一部の地域(台湾など)では金環日食が起こりますが、日本では部分日食となります。 久留米市では、15時59分56秒に欠け始め、最も大きく欠けるのは17時9分56秒で、面積比で53%と半分以上大きく欠けます。この部分日食は18時11分50秒に終わるまで、夕方の西の空で楽しむことができます。 この機会を逃すと、次に日食が見られるのは2030年6月1日と、なんと約10年も先です。ぜひ、この貴重な日食を観察しましょう。 |
太陽はたいへん強い光と熱を出しているため、肉眼で直接太陽を見てはいけません。今回は夕方の部分日食であるため、油断してしまうかもしれませんが、光と熱が強烈であることは変わりません。安全な方法で観察しなければ、失明する危険性があります。これから紹介する安全な方法で観察してください。
日食グラスを使った観察方法 ※ 日食グラスを用意しましょう。 ※ 夕方の西の空の低い位置にある太陽を観察するため、事前に西の方向がひらけた公園や広場等を探しておきましょう。 1)太陽を直接見ないようにするため、まずは自分の影を見つけます。 自分の頭の影が見つかれば、その反対側に太陽があるはずです。 2) 太陽の光が直接目に入らないように、日食グラスを目にあてます。 3)影の反対側を見るように振り返り、太陽を観察しましょう。 4)日食グラスをしていても、長い時間の観察は避けましょう。 5)影の方に振り返ってから日食グラスを外しましょう。 |
|
ピンホールを利用した観察方法 ※ 事前に、厚紙などに小さい穴を開けたものを用意しておきます。 太陽の光を映すスクリーンの役目をする紙も用意します。 1)小さい穴を開けた厚紙とスクリーン用の紙との距離を調整し、ピントを合わせます。 2)欠けた太陽の様子がスクリーンに映ったら写真を撮ったり、 スケッチをしたりして記録しましょう。 3)木漏れ日のように細かい隙間があるものでも、その影の中に 映った太陽の様子を観察することができます。身のまわりでピンホールを利用した観察 探してみましょう。 |
|
科学館などでは、こんな方法も・・・ ※ 望遠鏡を使って投影板に投影する観察方法もあります。 しかし、この方法には専用の道具と専門的な知識が必 要です。危険も伴いますので観察方法の紹介は省略さ せていただきます。 青少年科学館では毎週土曜日の「真昼?の天体観察」 で投影板を使った太陽の観察等を行っています。 |