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今回は、お誕生日の星座として知られているおとめ座の探し方をご紹介します。

おとめ座を探すときには、春の星座の案内役でもある北斗七星を見つけることから始めていきましょう。
ちょっと首が痛くなるかもしれませんが、頭のずっと上の方、北の空高くに見える北斗七星のひしゃくの柄の部分のカーブをそのまま東に伸ばしていきます。
すると、うしかい座の1等星アークトゥルスが見つかります。
そして、さらに南東の方へと伸ばしていくと、白っぽく輝く星に出会います。

これがおとめ座の1等星スピカです。
おとめ座はギリシャ神話に登場する農業の女神・デーメーテールの姿が描かれています。
全体的に暗い星が多いので、このスピカを見つけることが出来たらそこにおとめの姿を想像してみてください。

【 4月29日午後9時 久留米の空 】おうちでコスモ
(ステラナビゲータ11/株式会社アストロアーツ)

また、今辿った北斗七星からアークトゥルスを通り、おとめ座のスピカまでの大きな曲線を「春の大曲線」と言います。
春の大曲線上に輝くうしかい座のアークトゥルスとおとめ座のスピカは「春の夫婦星(めおとぼし)」と呼ばれています。
夫婦星をよく見てみると、星の色が違って見えることに気付くでしょう。

星の色は、その星の表面の温度によって決まります。
オレンジ色っぽく輝くアークトゥルスは恒星の中では比較的温度が低く、白っぽく輝くスピカは温度が高いので、星の色が違って見えているのです。

春の大曲線をたよりにおとめ座を探したり、アークトゥルスとスピカの色の違いを楽しんだりしてみてはいかがでしょうか。