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最近、夕方の西の空にひときわ明るく輝く星が見えています。とっても明るく輝いているので一番星として見つけた方も多いかもしれませんね。何という星なのか気になりませんか?
(ステラナビゲーター11/株式会社アストロアーツ)
この星は、金星です。かつて、あの有名なガリレオ・ガリレイもこの明るく輝く金星に注目し、望遠鏡で観察しました。そして、なんと金星は明るいだけでなく、月のように満ち欠けしていることに驚いたとも言われています。金星は本当に満ち欠けしているのでしょうか?
下の写真は、福岡県青少年科学館の天体望遠鏡で観察した、2020年4月9日14時の金星です。普段、肉眼では見えませんが、望遠鏡を使うと昼間でも金星を見ることができます。
※お家で望遠鏡を使って金星を観察するときは、間違って太陽をのぞかないよう、太陽が沈んでからにしましょう。
(福岡県青少年科学館天文ボランティア撮影)
(ステラナビゲーター11/株式会社アストロアーツ)
今でもずいぶんと明るく輝いている金星は、4月28日に最も明るく見えます。このときの明るさは-4.5等級です。星座を形づくる星の中で一番明るいシリウスという星でも-1.5等級なので、このころの金星は夜空では一段と輝いて見えることでしょう。
これからしばらく、とても明るい金星を見ることができます。金星の満ち欠けと見かけの大きさの変化を発見したガリレオ・ガリレイは、金星の観測から地動説への思いをより強めたとも言われています。
夕方に金星が観察できるのは5月頃までです。ぜひこの時期におうちでゆっくり、金星を観察してはいかがでしょうか。